バロックパールビーズ【ビンテージパールカラー】の新色が入荷しました

アクセサリーパーツ

弊社オリジナルの純国産バロックパールビーズの新カラー【ヴィンテージパールカラーBタイプ】が入荷いたしました。

日本製バロックパールビーズビンテージパールカラーB Φ8ミリ

以前のブログ記事でもご紹介させていただいておりましたが、こちらのバロックパールビーズは弊社オリジナルの純国産ガラスパールになりまして、ヴィンテージアクセサリーの素材として高い人気を誇るアクセサリー素材のビンテージパールビーズを現代に再現すべく、原玉の作成・パール塗料の塗装・磨き仕上げ、全ての工程を日本国内の各工房依頼して復刻させた特注品のバロックパールビーズになります。

今回はさらにビンテージ感を醸し出すような、キスカ系のこっくりとした深みのあるクリーム色に仕上げた【ビンテージカラーB】が新色として新入荷いたしました。

コスチュームジュエリーの先駆者であった「ミリアム・ハスケル」のビンテージアクセサリーに使われているビーズや金具は、ミリアム・ハスケル自身が世界中から集めた選りすぐりの素材だったことが知られています。そんなミリアム・ハスケルが特に好んで多用していた素材の一つが日本製のガラスパールでした。

第二次大戦(1945年終戦)後の終戦復興期の日本にとって、イミテーションパールは外貨獲得のための主要な輸出品の一つでもあり、輸入したパールエッセンスとトンボ玉(ガラスビーズ)を原材料にしたガラスパールは主に輸出用に製造されていました。(その当時のイミテーションパールには魚の鱗を原料にした「パールエッセンス(魚鱗箔)」が塗料に使われていたといいます。)

当時の日本では様々な形状・色のイミテーションパールが製造されていましたが、ミリアム・ハスケルが好んで作品に取り入れていたイミテーションパールは、真円ではない歪(いびつ)な球状の形状、意図的に表面に凹凸を作り込んだエクボのテクスチャー、絶妙なニュアンスを持つ深みのあるカラー、照りや艶の輝きが表現されているのが特徴的です。

日本製のビンテージパールビーズ

ミリアム・ハスケルのコスチュームジュエリーの作品に多用されていたタイプの日本製のヴィンテージパールのビーズは愛好家も多く、ビンテージビーズを扱うショップで入手することもできます。しかしながら、世界中のアクセサリーデザイナーが探していることから大変人気が高く、年々品薄になってきており、コンディションの良いものが入手しにくくなってきているのが現状です。

ビンテージビーズは経年によるダメージが見受けられるものも少なくなく、現在は状態の良いものの流通量が少なくなってきていることから、製造国や年代・材質の偽られた物が日本製ヴィンテージパールとして流通していることもあるようです。

そこで、日本製のヴィンテージパールを現代に再現すべく、世界中のビンテージショップから集めたヴィンテージパールを日本国内のイミテーションパールの工房に持ち込み、形状・色味・照り・輝きを徹底的に調べたうえで、弊社オリジナルのガラスパールを作成していただきました。

日本製バロックパールビーズビンテージパールカラーB Φ12ミリ

ビンテージパールを再現するにあたり要の工程となったのが、ガラス原玉の作成でした。ただガラスを巻くだけでは出せない味を出すため、あえて一粒一粒が微妙に異なる歪な形状に巻いたガラス玉に、細工した銅板で細やかな窪みを付けていただくことで、本真珠のようなバロック感やエクボのニュアンスを持ったガラス原玉が生まれました。

塗装の工程では、ビンテージパールのサンプルビーズのカラーの再現をお願いして調色していただいたパール塗料を幾重もコーティングしていただき、艶やかで深みのあるパールに仕上げていただきました。今回はヴィンテージ感を醸し出すような、キスカ系のこっくりとした深みのあるクリーム色に仕上げた【ビンテージカラーB】を新色として作成していただきました。(コットンパールよりもパール塗料の層が厚いので、コットンパールキスカと比べてより深みのある色合いになります。)

最後の仕上げには通常のガラスパールでは行われていない、磨きと呼ばれるポリッシュ仕上げを施していただき、オーロラのような七色の輝きを出していただいています。