モアサナイトの意味とは?モアッサナイト・モアッサン石・ダイヤモンド類似石

■モアサナイトについて

モアサナイト(別名:モアッサナイト、モアッサン石)とは、ダイヤモンド以上に輝く宝石として知られる鉱石で、組成は【炭化ケイ素】、化学式は【SiC】で表されます。
モアサナイトは天然に産出されることはごく稀で、隕石中にわずかに存在が確認されるなど大変希少なうえに、純粋で無色透明な結晶が天然で産出されたことは今までにありません。
このため、宝飾用として市場に流通する無色透明の宝石のモアサナイトは人工合成された合成石・人工石のモアサナイトになります。
モアサナイトはダイヤモンドと同様に【ブリリアンス】※や【ファイア】※を伴って煌めく、【ダイヤモンド光沢】※と呼ばれる、ダイヤモンドと同様の特徴的な輝き方をする物理的性質を持つ宝石です。
ダイヤモンド光沢とは屈折率(入射した光を反射する角度を表す数値)が1.9以上を有する宝石に認められる物理的性質で、ダイヤモンドの屈折率が2.41~2.42であるのに対して、モアサナイトの屈折率は2.64~2.69とダイヤモンドより約10%も高い数値なうえ、分散度についてもダイヤモンドが0.044であるのに対して、モアサナイトは0.104と2倍以上の高い数値を示していて、宝石としての価値を左右する輝きにおいては、モアサナイトはダイヤモンドを上回っています。
また、モアサナイトは【モース硬度】は9.25~9.5とダイヤモンドの10に次ぐ高い硬度を持つうえ、【靭性(じんせい)】という大きな力が加わった際の物質の破壊に対する感受性や抵抗を意味する指標(モース硬度とは異なる指標)においては、ダイヤモンドよりも高く評価されています。
さらに、ダイヤモンドには油脂に対する親和性があり、皮脂などの汚れを吸着しやすいのに対し、モアサナイトは油脂に対する親和性が低いため、ダイヤモンドに比べて汚れにくい特性を持っています。
ダイヤモンドと比較されることの多いモアサナイトですが、市場価値や希少性、天然石への拘り等の点を除けば、優れたコストパフォーマンスと、金剛光沢を伴う美しい輝きを兼ね備えており、数ある【ダイヤモンド類似石】の一つと考える以上に価値のある合成宝石といえます。
※ブリリアンスとは、宝石の表面や内部に入射した光が反射して見える白色光線の輝きのこと。
※ファイアとは、宝石の内部に入射した白色光線が屈折反射することにより分光された虹色の輝きのこと。
※ダイヤモンド光沢とは、ダイヤモンドにみられる光り輝き方の特徴ことで、ダイヤモンドの和名の【金剛石】の名に因んで【金剛光沢(こんごうこうたく)】とも呼ばれます。

■モアサナイトとダイヤモンドの比較

モアサナイトとダイヤモンドを目視で判別することは困難なほど外観は酷似していますが、モアサナイトは複屈折性、ダイヤモンドは単屈折性を示すため、サイズの大きなものであればルーペなどでも見分けが付きますし、モアサナイトとダイヤモンドは屈折率が異なるため、屈折計やモアサナイトテスター等を用いることで容易に判別が可能です。

【モアサナイト】
化学組成(Formula) SiC
結晶系(Crystal System) 六方晶系(Hexagonal)
モース硬度(Mohs’ hardness) 9.25~9.5
比重(Specific Gravity) 3.21~3.22
屈折率(Refractive Index) 2.64~2.69
分散度/ファイアー(Dispersion/Fire) 0.104

【ダイヤモンド】
化学組成(Formula) C
結晶系(Crystal System) 等軸晶系(Cubic)
モース硬度(Mohs’ hardness) 10
比重(Specific Gravity) 3.52
屈折率(Refractive Index) 2.41~2.42
分散度/ファイアー(Dispersion/Fire) 0.044

■天然モアサナイトの発見と命名

天然石のモアサナイトは、アメリカ合衆国アリゾナ州にある隕石孔【バリンジャー・クレーター】を作った隕石から発見された新鉱物です。
バリンジャー・クレーターは太古の昔(約5万年前から500万年前の間)に、隕石(メテオ)が地球に衝突した際に形成されたインパクト・クレーターで、直径約1.2キロメートル、深さ200メートルほどもあり、別名【メテオ・クレーター】とも呼ばれています。
衝突した隕石は直径が約30~50メートル、重量が約数十万トンあったと見積もられていますが、そのほとんどは衝撃のため蒸発してしまったと考えられており、現在までに発見されている隕石の総重量は30トン程といわれています。
1891年にバリンジャー・クレーターから西に5~6キロメートル離れたディアブロ峡谷で隕石の一部にあたる【キャニオン・ディアブロ隕石】が発見されました。
1893年にノーベル化学賞を受賞した経歴を持つフランスの化学者【フェルディナン・フレデリック・アンリ・モアッサン(Ferdinand Frédéric Henri Moissan)】がキャニオン・ディアブロ隕石の研究を始め、隕石の破片から微量の鉱物を発見し、研究の末、【炭化ケイ素】からなる新鉱物であると結論付けました。
1905年にこの新鉱物【炭化ケイ素】は、アンリ・モアッサンの名前に因んで【モアサナイト(Moissanite)】と命名されました。(※モアサナイトは別名【モアッサナイト】や【モアッサン石】とも呼ばれます。)
尚、キャニオン・ディアブロ隕石からは【モアサナイト(Moissanite)】のほかに、【ロンズデーライト(Lonsdaleite)】【ハキソナイト(Haxonite)】【クリノフ石(Krinovite)】などの新鉱物がこれまでに発見されています。

■合成モアサナイトの歴史

炭化ケイ素は天然では、隕石衝突のような稀な条件下でしか生成されないため、隕石中にわずかに存在が確認されるのみです。
天然のモアサナイトの大きな結晶はこれまでに見つかってはいますが、天然で透明の結晶はまだ発見されていません。
宝飾用として市場に流通している無色透明の宝石のモアサナイトは、人工合成された合成石・人工石のモアサナイトです。
1980年頃より電気炉で炭化ケイ素を量産する技術の開発が始まり、1996年にアメリカの【Cree Research Inc.】社が透明な宝石質結晶の合成に成功すると、炭化ケイ素の製造工程における特許を取得し、販売会社となった【C3 Inc.】社が専売契約し、1998年に世界初の合成モアサナイト・ジュエリーの販売をはじめました。
【C3 Inc.】社は翌年1999年に会社名を【チャールズ&コルバード(Charles & Colvard, Ltd.)】社に変更したため、世界初の合成モアサナイト・ジュエリーのブランドとして【チャールズ&コルバード】の名が広く知られています。
合成モアサナイトの製造工程における特許が2015年にアメリカで有効期限を迎えたのを皮切りに、2016年には世界25か国、2018年にメキシコで有効期限を迎えており、現在ではアメリカをはじめ中国やロシアなどの各国で、質の高い合成モアサナイトの製造が行われています。
炭化ケイ素は半導体としての需要が増していることから、高純度で大型の結晶が工業的に大量に合成されるようになった経緯もあり、宝飾用途の合成も盛んに行われるようになりました。

■エシカル&サスティナブルな素材としての合成モアサナイト

ここ最近、【エシカル(ethical)】や【サステイナブル(sustainable)】といったキーワードを耳にするようになってきました。
【エシカル(ethical)】とは、「倫理」「道徳律」を意味する名詞「ethic」に、名詞の末尾に付いて形容詞を造る接尾辞の「-al」が付いた形容詞で、「倫理的」「道徳的」などの意味があります。
【サスティナブル(sustainable)】とは、「持続する」という意味の「sustain」と、「~できる」とい意味の接尾辞「able」からなる形容詞で、【維持できる】【継続できる】などの意味があります。
【サスティナビリティ(sustainability)】は、サスティナブル「sustainable」に「-le」で終わる形容詞の末尾に付いて名詞を造る接尾辞の「-ility」が付いた抽象名詞で、「持続可能性」などの意味があります。
「エシカル」「サスティナブル」「サスティナビリティ」の言葉は、特に「自然環境」「地球の資源」の維持や保全に配慮した事業や開発、未来の「人間の文明」「経済システム」を損なわないことを前提とした社会発展などを表現する際に使われるようになった環境用語で、従来の環境問題への取り組みと比較して斬新なことから、様々な分野に広がっています。
海外と比較して、日本では【エシカル】や【サスティナブル】の言葉の認知度はまだ低いといえますが、世界では消耗品のカップやビニール袋の代わりにマイタンブラーやエコバッグを持ち歩くといった日常の小さなアクションから、大きなムーブメントへと変化し、消費動向にも大きな影響を与えています。
買い物という消費行動を通じて、「環境問題」や「フェアトレード(公正貿易)」などの世界が抱えている様々な問題の解決の一端を担う、という社会貢献志向の消費行動を【倫理的消費主義】【エシカル消費】【ソーシャル消費】といい、製品を購入することで環境問題や社会問題の解決に貢献できる商品を購入し、環境問題や社会問題の悪化に加担してしまう恐れのある商品は購入しない等、製品の倫理性に敏感になっているエシカル志向の海外セレブやミレニアル世代の消費動向は、サスティナビリティを重要視するエシカル志向の消費活動へと確実に変化しつつあります。
そんな中、CVDやHPHTの【合成ダイヤモンド(人工ダイヤモンド)】が「紛争を起こさない」「人権侵害に加担しない」「自然環境を破壊しない」等の側面から【クリーンなダイヤモンド】として支持される動きが急速に広まり、その存在価値を一気に高めることになりました。
合成ダイヤモンドに注目が集まったことにより、人工的に合成された【合成宝石(人口宝石)】が【エシカルな素材】【サスティナブルな素材】として再評価されるようになり、【合成モアサナイト】や【合成エメラルド】【合成コランダム(ルビー・サファイア)】などの合成宝石の人気も高まってきています。
【エシカルジュエリー】や【サスティナブルジュエリー】という、ジュエリー業界の新しいジャンルも誕生しています。
【エシカルジュエリー】【サスティナブルジュエリー】とは、環境問題や社会問題などの解決に貢献できる素材を使用したジュエリー、あるいは環境問題や社会問題などの悪化に加担してしまう恐れのある素材を使用していないジュエリーのことです。
商品そのものの価値を提供するだけでは消費者に商品が選ばれることが難しくなってきている今日、【エシカル志向】や【サスティナブル消費】といった多様化する消費者動向の変化に応じた商品開発が必要となってきています。
全世界におけるダイアモンドジュエリーの売上の3分の1近くを占めているといわれる婚約指輪に、今後は天然ダイヤモンドに代替して合成ダイヤモンド、あるいはモアサナイトなどのダイヤモンド類似石が選ばれるようになってくるのか、消費者動向の変化に注目が集まっています。

■モアサナイト関連商品のご案内

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