3月の誕生石 アクアマリンの意味と石言葉

3月の誕生石 アクアマリン Aquamarine 水宝玉 藍玉

宝石名 アクアマリン(アクワマリン)
英名 Aquamarine
和名 水宝玉(すいほうぎょく)・藍玉(あいだま、らんぎょく)
鉱物名 緑柱石(りょくちゅうせき)
分類 珪酸塩鉱物
化学組成 ベリリウムとアルミニウムの珪酸塩
化学式 Be3Al2Si6O18
結晶系 六方晶系
モース硬度 7.5-8
靭性 7.5
劈開性 一方向に微弱
比重 2.6-2.9
屈折率 1.57-1.59
分散度 0.014
光沢 ガラス光沢
アクアブルー – ブルーグリーン
誕生石 3月
石言葉 聡明-勇敢-沈着

3月の誕生石、アクアマリンとは?

アクアマリンは3月の誕生石です。

海を連想させる水色系を呈する宝石で、和名では「水宝玉(すいほうぎょく)」や「藍玉(あいだま、らんぎょく)」と呼ばれています。

現代の日本では女性に人気の宝石ですが、中世ヨーロッパでは海の男たちが航海の安全を祈るお守りとして肌身離さず身に着けていた宝石でもあります。

アクアマリンの特性について

アクアマリンはモース硬度7.5~8と比較的硬く、靭性も高いため、ジュエリー用として耐久性のある宝石です。

鉱物学的にはエメラルドと同じ「ベリル(beryl)」=「緑柱石(りょくちゅうせき)」に属する鉱物で、化学組成は「ベリリウムとアルミニウムの珪酸塩」、化学式は「Be3Al2Si6O18」で表されます。

ベリルの中で微量元素として含まれる鉄に起因して薄水色~水色~濃水色を呈するものがアクアマリンに分類されます。

アクアマリンの青色は、結晶の内包する微量元素の含有比率や含有量によって、色調や色の濃淡に違いが出てくるため、アクアマリンの原石の色は濃い水色~淡い水色のものまで、意外と思えるほど幅広くあります。

アクアマリンは色の濃度が高く、かつ透明度の高いものが宝石としての価値が高く評価される傾向にあります。

市場に流通している一部のアクアマリンにはグレーがかっていたり淡いグリーン色のものを加熱して青色を引き出したものもありますが、これは原石が元々内包していた鉄を反応させているだけで、加熱処理により色の濃淡を変化させることはできません。

アクアマリンの意味とは?名前の由来

「アクアマリン(aquamarine)」の名前の語源は、ラテン語で水を意味する「アクア(aqua)」と海を意味する「マリン(marin)」で、今からおよそ2000年前にローマ人によって名付けられたと言われています。

アクアマリンとアクワマリンは同じ宝石?

2021年10月8日、宝石鑑別団体協議会(AGL)と日本ジュエリー協会(JJA)が、「宝石もしくは装飾用に供される物質の定義および命名法」の内容変更のお知らせを発表しました。

2021年11月より、宝石の鑑別書に記載されるカタカナ表記の名称を、一般に使われることが多い名称に統一して変更するというものです。

外国語のスペルや発音を仮名で表すのは難しく、「aquamarine」のカタカナ表記には「アクアマリン」と「アクワマリン」が混用されていて、どちらも間違いではありません。

以前は、「aquamarine」は鑑別書に「アクワマリン」と記載されていたのですが、今後は宝石の鑑別書に記載されるカタカナ表記の名称は、より一般的と思われる表記の「アクアマリン」に変更されます。

3月の誕生石 アクアマリンの原石とルース

宝石の色について

宝石の色の発色には「自色」と「他色」の二種類があります。

自色とは、結晶を組成する主成分に起因して色を発色している鉱物で「イディオクロマティック(idiomatic)」とも言います。

自色を示す宝石はあまり多くはなく、ペリドット、アルマンディン・ガーネット、マラカイト、クリソコラなどがこれに該当します。

他色とは、結晶を組成する主成分以外に起因して色を発色している鉱物で「アロクロマティック(allochromatic)」とも言います。

純粋な結晶が無色透明の宝石は他色のものが多く、宝石の大半は他色を示す宝石に分類されます。

他色の宝石では微量元素が含まれることで発色するものが多く、ベリル、コランダム、スピネル、トルマリンなどがこれに該当します。

他色の宝石の色起源となる微量元素は原子番号22~29の元素が主で、鉄(Fe)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、バナジウム(V)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、バナジウム(V)などの種類があります。

宝石の種類が異なる場合は、同じ微量元素であっても、異なる色に発色することもあります。

例えば、ベリルにクロムが取り込まれた場合は緑色に発色するエメラルドになりますが、コランダムにクロムが取り込まれた場合は赤色に発色するルビーになります。

このほかに、他色の宝石では自然界の放射性物質や放射線により発色するものもあります。

ジルコンは主成分であるジルコニウムの代わりに、ウランやトリウムなどの放射性元素を微量に含みます。

放射性元素により原子配列に格子欠陥が生じることで光の吸収が起こり発色しています。

ジルコンの結晶は生成されたばかりの時は淡色ですが、億年単位の長い年月の間に徐々に濃色へと変化します。

濃色に変化したジルコンに加熱処理を施すと、原子配列が元に近い状態に戻り、元の淡色に戻ります。

アクアマリンの属するベリル属について

不純物が非常に少ない純粋なベリルの結晶は無色透明で、結晶に鉄やマンガンなどの微量元素が取り込まれることで色を発色する他色鉱物(アロクロマティック・ミネラル)です。

微量元素の種類により発色する色は様々で、それぞれ別の異なる宝石として流通します。

ベリル(緑柱石)の一覧
宝石名 微量元素
エメラルド エメラルドグリーンービリジアン クロム、バナジウム
アクアマリン アクアブルー-ブルー-ブルーグリーン
ブルーベリル(マシーシェ) ブルー 放射線照射
モルガナイト(ピンクベリル) ピンク-ピーチ-ローズ マンガン
ビクスバイト(レッドベリル) レッド-フクシア-ラズベリー マンガン
イエローベリル イエロー-ライトイエロー
ゴールデンベリル ゴールデンイエロー-オレンジ
ヘリオドール イエローグリーン 鉄、酸化ウラン
ゴシェナイト(ゴシュナイト) カラーレス(無色) アルミニウム

◆エメラルド

クロム・バナジウム・鉄の組み合わせによりエメラルドグリーン~ビリジアンを呈するベリル。発色に起因する金属イオンの種類によらず、緑色の濃さと彩度がエメラルドと呼ぶに十分であればエメラルドに分類されます。

◆グリーンベリル

クロム・バナジウム・鉄の組み合わせによりペールグリーンを呈するベリル。エメラルドと分類するには緑色の発色が淡すぎる場合はグリーンベリルに分類されますが、どの程度を「淡すぎる」と考えるのかについては見解に相違があります。

◆アクアマリン

鉄に起因してアクアブルー~ブルー~ブルーグリーン を呈するベリル。特に色の濃いものはサンタマリアと呼ばれています。

◆ブルーベリル(マシーシェベリル、マシーシャベリル、マシシベリル)

自然界での放射線照射によってカラーセンターが生じてサファイアの様な青色やタンザナイトの様な紫紺色を呈するベリル。ブラジルのミナス・ジェライス州のピアウイ渓谷にあるMaxixe鉱山から採石されたことから名付けられたベリルです。

◆モルガナイト(ピンクベリル)

マンガンに起因してペールピンク~ピンク~ピーチ~ローズピンクを呈するベリル。アクアマリンよりも希少な宝石ですが、アクアマリンやエメラルドのように一般消費者に幅広く宣伝販売されておらず、認知度・知名度が低いため比較的サイズの大きなルースでも手頃な価格で入手しやすい傾向にあります。

◆ビクスバイト(レッドベリル)

マンガンが起因して赤色~赤紫色~濃赤色を呈するベリル。

◆ゴールデンベリル

鉄に起因してゴールデンイエロー~オレンジを呈するベリル。

◆ヘリオドール

鉄や酸化ウランに起因してイエローグリーンを呈するベリル。

◆ゴッシュナイト(ゴッシェナイト、ゴシェナイト、ホワイトベリル、カラーレスベリル)

不純物の少ない無色透明の純粋なベリル。宝石として研磨されるサイズの結晶で、包有物(インクルージョン)の少ない無色透明の原石は稀にしか発見されないため希少ですが、ダイヤモンド以外の宝石ではカラーレスの需要は高くはないため、比較的安価に流通しています。

アクアマリンとブルーベリルの違いについて

アクアマリンと同じく青色を呈する緑柱石に、マシーシェベリル(Maxixe beryl)とも呼ばれるブルーベリルがあります。

1917年にブラジルのミナス・ジェライス州のピアウイ渓谷にあるマシーシェ鉱山から採石されたことから名付けられたベリルです。(天然のマシーシェベリルはマシーシェ鉱山以外でも産出しています。)

アクアマリンが鉄に起因してアクアブルー系の青色を呈するのに対して、マシーシェベリルの青色は自然界での放射線照射によってカラーセンターが生じたもので、スリランカ産のブルーサファイアのような青色~タンザナイトの様な紫紺色を呈します。

1970年代にはイエローベリルやヘリオドールに照射(ガンマ線、X線、中性子線)と加熱処理を施すことで、マシーシェベリルと同様の色に変化させたブルーベリルが流通するようになりました。

人工的に照射されたものは「マシーシェ型ベリル」や「マシーシェタイプ・ベリル」などと呼ばれます。

マシーシェベリルもマシーシェ型ベリルも色が極めて不安定で、太陽光や100℃以上の高温に晒されると急速に退色してしまい、無色・黄色・褐色などに変色してしまうと宝石としての価値が下がってしまうため、今後も宝石としての流通は難しいといわれています。

アクアマリン原石

サンタマリア・アクアマリンについて

アクアマリンの主な産地はブラジル、ナイジェリア、モザンビーク、マダガスカル、ザンビアなど。

19世紀初頭にブラジルのミナス・ジェライス州のサンタマリア鉱山で、濃い水色を呈する良質のアクアマリンが産出し「サンタマリア・アクアマリン」と名付けられましたが、幻と言われるほどに希少価値が高く、高値で取引されています。

1991年から採掘が始まったアフリカのモザンビーク共和国の鉱山でも、サンタマリア・アクアマリンと同様の青みの濃いアクアマリンが発見され、「サンタマリア・アフリカーナ」の名で流通しています。

現在では「サンタマリア・アクアマリン」の名は、サンタマリア鉱山で採掘されたアクアマリンに限らず、濃い水色を呈する高品質のアクアマリンの代名詞になっています。

ただ、サンタマリア鉱山で採れるアクアマリンの全てが濃い水色を呈するという訳ではありませんので、サンタマリア鉱山産のアクアマリンでも淡水色のものが流通していることもあります。

また、サンタマリアとして流通するアクアマリンであっても、サイズの大きなものは厚みもあるため色の濃度は濃くなりますが、小さなサイズに研磨されている場合は、原石の色の濃度は濃い場合でも厚みが薄くなってしまうと色の濃度も薄くなってしまうことから、サンタマリア特有の濃い水色のルースを手に入れたい場合には、サイズの大きなルースを選ぶことをおすすめします。

アクアマリンの石言葉・宝石言葉

アクアマリンの石言葉は「聡明」「勇敢」「沈着」です。

石言葉(宝石言葉)とは、一つ一つの宝石に与えられた言葉のことで、各々の宝石の持つ特質や歴史・言い伝えなどから、象徴的な意味をもつ言葉が選ばれています。

石言葉には、各々の宝石の持つ特質や色が与える心身への影響が研究された心理学が応用されていますので、自身が受ける心理的影響を生かしたセルフマネジメントや、他人に与える心理的影響を活かした印象戦略などに活用することができます。

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